少年院

  岡山市箕島に岡山少年院があります。現在約70名の少年が入院生活をおくっています。その少年院において都窪支部は歯科診療にあたっています。
  もともとは昭和30年頃、当時の院長より入院生の歯科治療の依頼が支部会員にあり、その支部会員個人で対応していました。しかし、その対象となる人数と歯科疾患の多さにとても個人では対応できないため、時を経ずして支部会員が交代で診療することとなったのです。

 

  当初は入院生も300人を超えており支部会員も少なかったため診療は困難を極めましたが、その後会員も増え、現在では50歳までの会員により(50歳で定年です)、ひと月を担当に輪番制で治療にあたっています。
他府県の少年院でも歯科診療は個人で行っているところはあるそうですが、地元歯科医師会がグループで診療しているのは全国唯一です。

 

  学校健診での最近の子供の口腔状況が非常によくなったのに比べ、入院生の口腔内は悲惨です。生活環境のみだれ、薬物の服用などが原因として考えられますが、入院生活を始めた途端痛みを訴える子が多いようです。限られた時間で診療するのは容易なことではありませんが、すこしでも苦痛を取り除いて上げられたらと日々努力しています。

 

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  また毎年6月には会員による歯科講話を行っており、「口腔はその個人を表す、口腔管理は人間管理に繋がる、ぜひ口腔管理をすることで自分を管理できる人間に育ててほしい」を基本理念に歯の大切さを訴えています。講話後院生の感想文をいただけますが、いままでの自分を悔い改める文面が見られうれしいかぎりです。
「少年の人間更生と社会復帰に貢献する都窪歯科医師会」、そのような都窪支部の働きと長年の功労に対し少年院歯科診療に携わってきた会員の歯科医師に対し、毎年数名づつ感謝状も授与されています。また過去には法務大臣表彰や日本歯科医師会会長表彰も受けております。

 

  現在少年院は新築し歯科診療室も一新されました。われわれ都窪歯科医師会では対外事業の1つとして、今後も少年院歯科診療に取り組んでいきたいと考えています。